徒然

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タイバニ6周年、バンザイ!

JUGEMテーマ:趣味


というわけで、久々に新連載。そして6周年記念にあるまじき代物です・・・・・最終的にR18Gになる。
虎兎書きによるリバ設定です。

しばらく文章は書いてませんでしたが、ネタ帳だけはどんどん埋まるのはなぜでしょう? まだまだ沼からは抜けられません。
そして志●直哉先生、ごめんなさい。タイトルパクリました(内容は違うけど。でも雰囲気は似てるかなぁ)






暗夜行路 1
 夜空は澄み渡り、星が瞬いている。女神像の肩に立ち、バーナビーは空に向けていた視線を下界へと向けた。頭上と同じように光が瞬く街――ありとあらゆる色が煌めくシュテルンビルト。
 ――いい気分だ。
 久しぶりに心が沸き立つ。
 バーナビーは目を閉じ、記憶の扉を開けて、過去に思いを寄せた。




 バーナビーが相棒である虎徹と身体の関係を持つようになったのは、コンビを組んで間もなくのことだった。恋愛感情からではない、あくまで事務的なものとして。
 「・・・・・は?」
 突如『お前の性欲処理を俺がするっていう件だけどさ』とそりの合わない年上の同僚からそんなことを言われ、どう答えればいいのか、さすがに自他ともに認める優秀な頭脳の持ち主でも固まる。ましてや相手は無駄にヒーロー経験が長いだけで古臭い崖っぷちのロートル――とその頃は本当にそう思っていた――と侮っていただけに、その問いはバーナビーの理解を越えていた。
 しかも虎徹が、やりたくない、気が進まないという表情をありありとさせていたから余計に。
 「俺が交わした契約の条項にあるんだよ・・・・・ルーキーによけいな虫をつけさせず、かといってストレスをためさせないためにって。お前、そんなこと知りませんみたいな顔して、結構お盛んらしいな」
 あっちこっちでやりたい放題じゃん。
 どこそこの店のウェイトレスの某に、一流ホステスの誰それ。高級娼婦のなにがし。表立っては品行方正な顔をしていながら、薄暗いものが付きまとう会社、組織の男や女。
 まるで見ていたかのようにつらつらと名前を上げられ、指を折って数える様に、バーナビーは眉間にくっきりと深い谷が刻み込んだ。
 「憶測でものを言わないでください」
 「憶測じゃないぜ、全部ほんとだろ? こういうのって案外聞こえてくるもんだよ、ひと声かければさ」
 にやっと笑う顔は得体のしれない奥深さと闇を宿し、普段のコミカルさを打ち消して余りある。
 なるほど。十年余りのヒーロー活動は伊達ではないと言うことか。虎徹には独自の情報収集網があり、使いこなす手腕も持っているようだ。
 ――ワイヤー一本で街を飛び回るくらいしか能がないと思っていたのに。
 「今まではともかく、顔出しでヒーローやらせてんだ、ろくでもないのに引っ掛かってスキャンダル、なんて会社としても迷惑だろ。お前の売り出しに、相当かけてるみたいだし。そもそもそれが理由で俺、ひきぬかれたようなもんだしな」
 俺をお前専属にするために会社からどれだけの手当が出てるか知ってる? 結構な額だぜ、とへたくそなウィンクが飛ぶ。
 「はぁ?」
 バーナビーは思い切り虎徹を見下した視線を投げた。このロートルは一体何を言っているのか。この男は単に『スーパールーキー バーナビー・ブルックス・ジュニア』を引き立てるためだけにアポロンメディアに拾われたのだ。それしか彼を雇う理由はなかったはずだ。
 口にはしなくても、表情が、目が、雄弁にそう語っていたのだろう。虎徹は『チッチッチッチ』と軽く舌を鳴らし、右の人差し指を左右に振った。
 「それは表向きの話。俺に課せられた任務は自分勝手なセックスをするお前を矯正し、相手の身体と心を思うがままに操ることができるよう高度なテクニックを教えること。お前、自分で思ってるほどうまくないんだよ、そっち方面」
 顔と身体で最初は騙されるけど、勢い任せで単調で。興ざめしたわよ。
 虎徹はわざと裏返った声で言ってみせる。
――誰の真似のつもりなんだ。
 バーナビーはまさに射殺さんとばかりに虎徹を睨みつけた。その殺気を柳に風と受け流し、男の悪い笑みは深まるばかり。
 「・・・・・・へぇ。じゃあ、おじさんは彼女らを満足させてあげられたんですか?」
 「彼女だけじゃないぜ、彼氏もな。あ、言っとくけどな、ベッドにもつれ込んで、なんてのは最低レベルの手段だから。会話だけで情報引き出すのが最もスタイリッシュかつ高等テク」
 相手を自分に酔わせてしゃべりたくなるように仕向ける、それが俺のやり方。暗にまず身体の関係ありきから始めるバーナビーを揶揄した言い方。まるで茨の蔓を巻き付けられるようで、不快感が増す。見えない棘は短くも確実に心に刺さる。
 「試してみる?」
 童話に出てくる笑い猫の笑顔はきっとこんな感じに違いない、そう思うほどに軽佻浮薄で薄気味悪い。
 そんな安い罠にはまってたまるかと思いつつも、バーナビーは彼の瞳から目が離せなかった。オリエンタル系らしからぬ明るい色が濃い色に変り、瞳孔が金色に光っているようにさえ見える。
 ――これがひとの眼か?
 虎徹は行儀悪くデスクに片肘をつけ、指の背で顎を支えているポーズを崩していない。だというのに、ひたひたと追いつめられている気分になる。
 ――抗えない。
 「では後学のために、ご伝授をお願いします、先輩」
 せめてもの矜持に上から目線を崩さない。それに虎徹は片方の口角だけを上げて返事とした。
 

 『きっちり食ってやるよ』


 宣言どおりにバーナビーは虎徹に翻弄され、食い尽くされた。
 武骨で不器用と思っていた指が、手入れもしていないと馬鹿にしていた唇が、思いもかけず熱い舌が、自分の身体のありとあらゆる場所に触れ、自身も知らなかった悦楽のつぼみを次々と開かせていく。生まれて初めて同性に『抱かれる』屈辱も、羞恥も、その快感の前には無意味だった。
 他人によって逐情した経験はいくらでもあった、手でも口腔でも。けれどこれほどに追い上げられ、頭の中が真っ白になったことはない。
 まして、胎内に熱塊を受け入れたことは。
 声を上げることさえできなかった。息を吐くのが精一杯だった。
 変幻自在に腹の中で踊る虎徹に目の奥がちかちかと明滅する。それだけでも耐えがたいのに、舌が首筋を這い、指が自身を巧みに嬲る。
 ――顔が見たい・・・・・!
 不意にそう思った。この男はどんな表情で自分とつながっているのか。自分を快楽の底に落とそうとしているのか。うつぶせにされていることを悔やむ。
 無理矢理振り向こうとした瞬間、ひときわ強く、奥にねじ込まれた。
 その一点を中心に、身体中に電撃が奔る。
 バーナビーは叫んだ、つもりだった。


 「たった一回で降参かぁ? だらしねぇぞ、スーパールーキー」
 頬を軽くたたかれ、バーナビーはやっとの思いで目を開けた。まだ視線が定まらない。ぐるぐるとまわる世界の中で、聴覚だけは鋭敏に音を拾った。くつくつという笑い声は猫が機嫌の良い時に喉を鳴らして出す音に似ている。
 ――虎ってたしか猫科の大型肉食獣だったな・・・・・・。
 虎。
 自分が置かれている現状に急に思いたり、バーナビーは起き上がろうとして。
 肩をつかれて、あおむけに倒れこんだ。軽くバウンドする身体を抑え込まれる。
 「気持ちよさそうな顔しちゃってまあ・・・・・もっと焦ってもらわねぇと、俺も割が合わねぇや。つーことで第二ラウンド行くぜ・・・・・大人の夜はこれからだ」
 大きく開けられた口の中に、自身が加えられた光景を真正面から見せられ、バーナビーは息を呑んだ。鍛え抜いたと自負する大腿部の柔らかな内側から鼠蹊部を指先だけで撫で上げられ、背筋に再び電流が奔る。その合間に会陰を探っていたもう片方の手が、とある一か所を柔らかく揉み込んだ。
 強弱をつけつつ、次第に強く揉み込まれるうちに、快とも不快とも取れる痺れがそこからもたらされる。それがしびれではなく、疼きだと気が付いたころ、バーナビーの中心は力を取り返しつつあった。虎徹の口から解放されても、揺らめきながら天を仰ぐ。
 「お前、開発しがいがあるな。前立腺、マッサージされたの初めてだろ? しかも外側からなのに、こんだけ反応するんだもんな」
 「前立腺・・・・・?」
 名前は聞いたことがあるし、そこを刺戟されれば男でも女性のような快感を得るという話は聞いたことがある。だがその場所は胎内の奥のはずだ。指を入れなければ届きもしない。
 とぎれとぎれにそう言いかえすと、虎徹は『これだから頭でっかちは』とあきれた風に肩をすくめる。
 「上級者にゃあ、そういうテクも使えるってこった。んじゃこんどは俺が楽しませてもらうぜ」
 薔薇色を帯びたとはいえ白いバーナビーの肌に濃い色の手が乗せられる。何を、と思う間もなく、虎徹の身体がバーナビーを跨ぎ、薄い膜をかぶせられた滾りを双丘の深みに押し当てた。片手を添え、ゆっくり飲み込んでいく。
 全身の筋肉を駆使し、緩やかに上下動を繰り返しながら徐々に奥へと導かれる。そのたびに悪寒と快感とがないまぜになって背筋を這い上がっていく。
 時間をかけて、バーナビーを体内に収めた虎徹は、ニィ、と笑みを浮かべた――ヒーローらしからぬ、隠微な笑みを。
 ゆるゆると前後に動かされる。ときおり不意に左右に腰が揺れる。予測のつかない動きに、バーナビーは翻弄され、自然息が荒くなった。
 不意に胸の尖りを摘まれた。痛みを覚えるほどの力で揉み込まれる。だがその痛みはダイレクトに虎徹の胎内でもみくちゃに捏ねられている自身へ快感として伝わった。
 もたない。
 「あ、ははは! こらえ性がねぇな、子兎は。もう少し楽しませてくれよ」
 ――無理だ・・・・・。
 揺れる揺れる。心が、身体が、うちも外も何もかも全部。
 腹の底から爆発した白い光がバーナビーの脳内に飛び散り、焼き尽くす。
 ――目が眩む・・・・・・。
 光に飲み込まれるまま、バーナビーは意識を手放した。
| Key | タイガー&バニー | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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